Jリーグの年間表彰式「Jリーグアウォーズ」が22日に開かれた。

川崎フロンターレのDF山根視来は今季湘南ベルマーレから移籍し、プロ5年目で初のベストイレブンを受賞した。

「チームメートに能力以上のものを引き出してもらっての受賞。感謝の気持ちでいっぱい」と謙遜した。周囲の技術の高さに「うまくやらないといけないんじゃないか?」と悩んだ時期もあったというが、「そういうプレーを評価してもらってオファーをいただいたわけじゃないと気づき、湘南時代にやっていたプレーをすればいいんだ、と開き直れたことが強みを出せた要因」と分析した。

サイドアタッカーとして加入した湘南での1年目はリーグ戦出場ゼロ。チームも降格して「契約年数を全うしたら、このまま引退しなきゃいけないのかな」と考えていたという。そんなときにDFへのコンバートを提案され、「試合に出られればなんでもよかったし、そこに対する抵抗はひとつもなかった」と前向きに挑戦した。「やればやるほど奥が深いポジションだと思うし、まだまだ右サイドバックとしての機能を果たせていないというか、もっとよくなるところはたくさんあるんじゃないかと思う」と、さらなる高みを目指していく。