J1王者川崎フロンターレで不動のボランチ、MF守田英正(25)がポルトガル1部サンタクララから獲得のオファーを受けていることが29日、分かった。森保ジャパンにもコンスタントに招集されている、攻守にバランスのとれた中盤の要。守田は3年間育ててくれたクラブへの恩義を感じながらも、海外への挑戦を望んでいるという。

プロ3年目の今季は初のベストイレブンを受賞し、飛躍の1年となった。序盤こそベンチスタートが多かったが、シーズン途中に「アンカー」と呼ばれる中盤の底のポジションで定位置をつかんだ。ボール奪取能力や体の強さに加えて、正確な縦パスも武器のひとつ。代えのきかないアンカーとして、J1最速Vに貢献した。16日の浦和戦ではリーグ戦初ゴールも記録し、「前半戦は物足りなかったが、後半戦はアンカー像、選手としての価値を還元できた」と話していた。

実現すれば、川崎Fからは下部組織出身のDF板倉滉、MF三好康児に続く海外挑戦となる。チームは1月1日に天皇杯決勝のG大阪戦を控えており、まずは引退するMF中村と挑むクラブ初の天皇杯のタイトルに全てをかける。