湘南ベルマーレは25日、ドイツ1部シュツットガルトMF遠藤航(28)とオフィシャルクラブパートナーになったことを発表した。遠藤は湘南の下部組織で育ち、湘南でプロデビュー。浦和レッズを経て海外のクラブへと羽ばたいた。出身クラブの支援として、今季の公式戦で選手、スタッフが着用する公式戦トレーニングウエアの胸に「WATARU ENDO」のロゴが入る。

コロナ禍でJクラブの経営が厳しい中、昨年はクラウドファンディングを実施し、8500万円の寄付が集まった。遠藤も、出身クラブへの恩返しを考えており、昨年末に支援の申し出があり、トレーニングウエアのスポンサーになることが決まったという。遠藤は特に、コロナ禍で下部組織の選手たちが活動を制限されている状況をおもんぱかり、支援金の一部はユース、ジュニアユースの下部組織の施設拡張に利用される予定だ。

支援金額については明かされていない。オンラインで取材に応じた湘南の真壁潔会長は、経営危機に陥っていた00年に、湘南出身で当時イタリアでプレーしていた日本代表MF中田英寿氏がユニホームに「nakata.net」のロゴを入れる契約(5000万円)をし、クラブを救った過去を振り返り「出身選手のこういった大きなものは彼(中田氏)以来。出身選手の支援をありがたく思っています」と話した。