昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ2磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。

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J2ジュビロ磐田は3-2で水戸を下し、今季初勝利を挙げた。新加入のMF鈴木雄斗(27)が今季初先発。攻守で存在感を放った。

左サイドバックとしてスタメン出場すると、前半9分には右CKからヘディングで合わせ、MF山田大記(32)の先制点を演出した。後半途中からは右サイドバックにポジション変更。そつなく対応し、勝利に貢献した。それでも、試合後は「もっと自分のよさを出せた試合だと思う」と満足はしていなかった。

鈴木はサイドバック以外にもサイドハーフなど、複数のポジションをこなせる。鈴木政一監督(66)は「練習試合も含めてオールマイティーな判断を持っている。彼の良さを買っていたし、今日もいいプレーをしてくれた」と賛辞を送った。

連敗となった開幕2試合は、昨季まで所属していた選手が先発していた。新戦力の活躍はチームにいい刺激を与えるはずだ。既存選手との競争意識も激しくなることで、チームはより活性化される。鈴木は「もっとこれからよくなると思う」。初勝利を挙げた試合で新戦力が躍動したことが、何よりの収穫だった。【神谷亮磨】

▽得点経過 前半9分(磐田)山田大記、前半18分(水戸)安藤瑞季、前半ロスタイム(磐田)山田、後半30分(磐田)ルキアン、後半34分(水戸)中山仁斗