J1横浜FCの下平隆宏監督(49)が19日、徳島ヴォルティス戦(鳴門大塚)に向けて、オンラインで取材に応じた。

前節の名古屋グランパス戦は前半を0-0で折り返すも、後半3失点し、開幕から5連敗となった。

苦しい状況が続く中、指揮官は「(名古屋戦は)すごくまとまって試合に入れた。ボールを持つ時間は少なかったが、持とうという意識は出ていた」と話し、「あの前半に関してはすごくポジティブで、選手にも、『あれがベースだよ』と伝えている。モチベーションという意味で、すごく声も出ているし、しまったトレーニングができている」と現状を説明した。

同監督は、浮上のために「メンタル」が鍵になると強調。「スタイル的にぶれてはいけない。選手間も、選手とスタッフの間も本音でぶつかることが大切。全員が、この状況を乗り越えて、勝ちたいという思いを持っている。セレッソ戦後にそういう雰囲気が出てきて、やっと火が付いてきた。そこはチームの中に感じている」と話した。

今季は下位4チームが自動降格とあり、残留争いの意味でも、17位(2分け3敗)の徳島戦は、初勝利がほしいところ。「徳島も同じようにボールを持ってくるスタイルだし、自分たちが守備に回る時間もある。順位的にも自分たちが下にいるし、相手をリスペクトしてトレーニングしてきた。攻撃する時間を増やしていきたい」と意気込みを語った。