昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。

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清水エスパルスは、徳島ヴォルティスに0-3で完封負けを喫した。リーグ戦は2勝2分け3敗。黒星先行となった。

序盤から主導権を握られた。前半28分に先制を許した場面では、中盤に1本の縦パスを通されたことをきっかけに、守備の陣形が崩れた。中盤と最終ラインの距離が離れたことで、広大なスペースをやすやすと使われた。その後は、後半9分にPKで失点。同ロスタイムには、ミスから決定的な3点目を奪われた

MF竹内涼主将(30)は「プランとかけ離れた試合になってしまった。(先制された場面では)前からプレスに行くのか、ラインを下げるのか。中途半端なポジションを繰り返し取ってしまった。試合の中で、すぐに改善しなければいけなかった」と振り返った。

避けたかったのは、先制点を奪われること。立ち上がりから徳島の攻撃が機能していただけに、劣勢の状況ではリスクを避け、割り切って自陣でブロックを固めて、反撃の機会をうかがう選択肢もあった。

次節は7日、ホームで浦和レッズと対する(アイスタ、午後7時)。「目標に向かって進み、改善していく姿を見せたい」と竹内。中2日での一戦となるが、立て直して今季ホーム初勝利をつかむ。【古地真隆】

 

▽得点経過 前半28分(徳島)宮代大聖 後半9分(徳島)岩尾憲 後半ロスタイム(徳島)垣田裕暉