清水エスパルスのDFウィリアム・マテウス(31=ブラジル)が20日、2週間の待機期間を終えて、チームに合流した。

静岡市内で行われた練習に参加。チームメートと初めて直接顔を合わせた。報道陣には冒頭15分のみの公開だったが、リラックスした表情でウオーミングアップをこなした。「とても良い1日になった。温かく迎えてもらった」と白い歯を見せた。

新型コロナウイルス感染症の影響で、来日は今月3日にずれ込んだ。待機期間中は、福島・Jヴィレッジで過ごして、個人トレーニングに励んだ。クラブ側ともオンラインで連絡を取り合い、コンディションを高めてきた。「フィジカルコーチに個別のメニューを組んでもらった。1人での練習は難しい部分もあったが、最善を尽くした」と振り返った。

今後は公式戦出場に向けて、徐々に周囲との連係を深めていく。ロティーナ監督(63)は「経験のある選手。プレーのクオリティーを前面に発揮してほしい」と期待した。左サイドバックを主戦場にするマテウスは「攻守両面で貢献したい」と意欲を示した。【古地真隆】

○…チームは、21日のルヴァン杯1次リーグ第3節の横浜F・マリノス戦(アイスタ、午後7時)に備えて最終調整した。GK永井堅梧(26)は、今季ルヴァン杯2試合に出場して無失点。持ち味のキックで攻撃の起点にもなっている。それでも「まだ課題は多い」と、自己評価は厳しい。その上で「目指しているのは、試合に勝てるGK。次も勝利だけを突き詰めていきたい」と力を込めた。1次リーグは現在、1勝1分け。9年ぶりの決勝トーナメント進出へ、また1歩前進してみせる。