開幕から77日目。横浜FCが、14節目でようやくリーグ戦今季初勝利を手にした。8戦不敗だった湘南ベルマーレ相手に、序盤から仕掛けた。

前半5分。右サイドバックの前嶋が、クロスのこぼれ球を拾い、ペナルティーエリア中央手前から左足を振り抜いた。後半20分にはFKから素早いリスタートで、FW松浦が追加点。守備陣も体を張り、今季初の無失点で試合を締めた。早川監督は「ホッとしています」と胸をなで下ろした。

試合前から「自信を持ってやろう」「後ろ向きのプレーはやめよう」と声を掛け合った。シーズン序盤には「どれだけの選手が、本気で勝ちたいと思っているか」とチーム内で声が出ることもあった。第8節後には、下平監督が成績不振を理由に解任。監督交代も経験するなど、苦しい時期を過ごす中、くしくも「Jリーグの日」に今季初勝利。流れを途絶えさせず、まずは最下位脱出を目指す。