セレッソ大阪は23日、J1リーグ戦で本拠地ヤンマースタジアム長居にサンフレッチェ広島を迎え入れる。試合は「おおきに!ヤンマースタジアム長居」と銘打たれており、今季のヤンマーでの開催はこれが最後になる。緊急事態宣言下の大阪府内の開催で、無観客試合になる。

今後は同じ長居公園内にあり、3月に改装工事が完了したヨドコウ桜スタジアム(長居球技場)でホーム戦を開催する。来年以降もヤンマーは本拠地になるが、1つの区切りを迎える。

22日、オンライン取材に応じたレビークルピ監督(68)は「悲しいというか、つらいというか。ヤンマーでは数多く、試合をしてきたので複雑な思い。サポーターがいつも応援してくれたことは忘れられない。ただ、新しいスタジアムなら、もっといいことがあると(前向きに)とらえている」とコメントした。

最も思い出に残る試合を聞かれたブラジル人指揮官は、少し悩んだ上で「マンチェスターUとの親善試合が、非常に印象に残っている」と答えた。

13年7月26日、MF香川真司が当時在籍したマンチェスターUとの親善試合が開催され、4万4856人の大観衆が詰めかけた。古巣相手に香川がゴールして盛り上がり、C大阪は後半終了間際の失点で大金星を逃し、試合は2-2で引き分けた。

思い出が詰まったヤンマーでの広島戦へ、レビークルピ監督は「チームはいい雰囲気でモチベーションが高い。1つ残念なのはリモートマッチであること。それでもサポーターは画面の前で応援してくれ、選手は肌で感じるはずなので、100%の力を出してほしい」と必勝を誓った。【横田和幸】