横浜F・マリノスが、この夏の補強として、ドイツ2部ザンクトパウリを退団した元日本代表FW宮市亮(28)の獲得に動いていることが22日までに分かった。

宮市は愛知・中京大中京高から直接、プレミアリーグの名門アーセナル入り。オランダ1部フェイエノールトなどへの期限付き移籍をへて、2015年夏にドイツ2部のザンクトパウリに完全移籍した。この夏まで、欧州で11シーズンに渡ってプレーしている。

ザンクトパウリではけがに苦しんだが、18-19年シーズン、19-20年シーズンと続けてほぼフル稼働。ただ、20-21年シーズンはコンディションが整わず、リーグ出場1試合。5月23日に同シーズン限りでの退団をクラブが発表していた。

欧州からのオファーもあるようだが、宮市が横浜入りすれば、高校卒業を待たず欧州でプロになっているため、初のJリーグでのプレーとなる。

日本代表にも2012年にアルベルト・ザッケローニ監督に招集され、国際Aマッチ通算2試合0得点。

Jリーグを経験することなく、直接欧州でプロになった選手が帰国しJリーグでプレーした主な例は、同じ中京大中京高からフランス2部のグルノーブル入りした、横浜FCのFW伊藤翔がいる。

伊藤は清水エスパルスで2010年にJリーグにデビューし、その後、横浜F・マリノス、鹿島アントラーズと移籍し、現在は横浜FCでプレーしている。