J2アルビレックス新潟のGK藤田和輝(20)がU-20日本代表候補合宿(8月30日~9月5日・千葉)を終え、7日からチームの練習に合流した。プロ3年目の成長株はホームでの11日モンテディオ山形戦へ向けて「誰が出るか分からないが、代表合宿で得た自信を生かして、いい準備をするだけです」。

藤田は24年パリオリンピック(五輪)出場を狙う世代。MF三戸舜介(18)とともに参加した代表候補合宿ではJクラブとの練習試合2戦に出場。セービングやコーチングに加え、足元の技術を生かしたビルドアップにも手応えをつかんだ。だが、現状に満足はない。同学年のJ1湘南ベルマーレGK谷晃生(20)は東京五輪全6試合でフル出場し、22年ワールドカップ(W杯)を目指すアジア最終予選の日本代表メンバーにも選出された。「晃生の活躍は刺激になる。(2月早生まれの)自分はパリを狙える立場にいるので、まずはチーム内競争を勝ち抜きたい」と闘志を見せた。

リーグ戦は残り14試合。3位新潟は首位ジュビロ磐田を勝ち点8差で追う。「ここからは1点が重みを増すし、先制されないことが大切。1つのセーブが流れを変えるので練習から集中したい」とJ1再昇格に向けて気合を入れ直した。【小林忠】