日本サッカー界のホープがプロの扉を開く。青森山田高校は12日、サッカー部主将のMF松木玖生(くりゅう、3年)が来季からJ1のFC東京への加入が内定したと発表した。松木はボランチを主戦場にしながらも得点感覚に優れ、高精度の左足キックと物おじしない強靱(きょうじん)なメンタルが武器。1年時から先発に定着して「怪物」「スーパールーキー」などと注目を集めた。2年時からは日本代表MF柴崎岳(29=レガネス)らも背負った名門の背番号「10」をまとい、エースとして常勝軍団・青森山田を支えている。

高校NO・1プレーヤーだ。19、20年度の全国選手権では、それぞれ全5試合に先発し、計6ゴールを挙げて2大会連続の準優勝に貢献した。16年ぶり2度目の優勝を飾った今夏の全国高校総体(インターハイ)では、全6試合に出場して5ゴール5アシスト。大会得点王と優秀選手にも輝いた。また現在首位を走る高校年代最高峰のプレミアリーグEAST10試合でも7ゴール4アシストの活躍を見せている。

将来の日本代表候補との呼び声もある。5月31日から6月3日に行われたU-20日本代表候補のトレーニングキャンプでは、プロや大学生主体のメンバーの中に飛び級で招集。24年パリ五輪への出場も期待される逸材だ。ユニホームの色は「緑」から「青赤」へ。松木は首都東京からプロキャリアをスタートさせ、より高みを目指していく。