柏レイソルは15位の清水エスパルスに競り勝ち、降格圏の17位湘南ベルマーレとの勝ち点差を9に広げ、残留へ前進した。ネルシーニョ監督は清水戦に向け、リーグ中断期間に各選手と対話を重ね戦術浸透を図った。準備した通り、両サイドバックが果敢に攻撃に絡み、後半8分に28歳の左サイドバック、DF三丸がプロ6年目でリーグ戦初得点。これが決勝点になった。指揮官は「戦術の精度はパーフェクトに近い出来。練習の成果が表れて非常に満足している」と振り返った。

昨季得点王のFWオルンガの移籍も響き、5月から4連敗を含む8戦未勝利で一時は18位に低迷した。だが、8月から神戸などの上位陣に競り勝ち、残留争いの相手から着実に勝ち点3を手にし13位まで上昇。指揮官は「我々にとって意味のある勝利だったと思う。残りの試合にはずみがつく」と手ごたえを口にした。