湘南ベルマーレが横浜FCに逆転勝ちし、降格圏から脱出し16位に浮上した。DF石原のミスから失点し先制を許したが、後半33分にFW大橋が同点弾を決め、後半44分には右コーナーキックの流れからMF山田が勝ち越し弾を決めた。9月に就任した山口智監督はようやく初勝利。チームも8月25日のセレッソ大阪戦以来、7試合ぶりの白星となった。山口監督の一問一答は以下の通り。

-総括

山口監督 不運な形で(点を)取られたが試合を落ち着いて進めてくれて。得点を取るところまで、交代した選手を含めてこだわってやってくれた結果だと思います。

-就任6試合目で初勝利となった

山口監督 6試合とかそんなことはもう過去の話なので。今日勝てた事実がすごくうれしい。

-チームにとっても7試合ぶりの白星

山口監督 勝利はもちろん、ここのスタジアムでサポーターの前で、逆転で、横浜FCさん相手という、非常に大事な試合だった。そこで勝利が出たのは日ごろ、選手が頑張ってることからつながっている。すごく大きな1勝。

-選手も「智さんのために」と話していた。勝てなくても、監督はひょうひょうとされていた。勝てない間のプレッシャーは

山口監督 ひょうひょうとはしてませんけどね(笑い)。やるべきことと、整理することは、常に勝とうが負けようがあることなので。そこはぶれずに、信念と覚悟を持ってやると。それは監督になった当時から思っていたので。一喜一憂しすぎて選手に悪い影響を与えるのも嫌ですし。選手がしっかり反応してくれているのが、自分がぶれないで進んだ大きな要因。チームがやることに対してしっかり反応してくれたのは大きかった。

-先制されて逆転できた要因。

山口監督 先制される、されないは、もちろんミスとか不運もありますし。その後がどうだったかが、今日に関してはみんなが声を掛けて、やることに対しても迷いがなかったのが大きなポイントだった。「点を取る、大丈夫」と、自分たちが落ちない状況を作れたのは大きかった。得点に関しては、大橋も山田も素晴らしいゴールで技術が高かった。そこがつながってのゴールだと思う。先制されて「ヤバイ」という感じでは今日はなかった。

-今日勝てたのはチームと自分を信じたからか

そこに尽きる。今の状況であったり、シーズン終盤は外的要素もあるので。変にプレッシャーを感じなくていいところも感じるところがある。そこでなく、自分たちにフォーカスすることは常々監督になってから言っていること。それが1つ形になったなと。

-(失点につながるプレーをした)石原広教選手が涙を流していた。

選手がそれだけ背負っている証拠。安堵(あんど)とかではなく、それだけ覚悟を持って試合に出ていたということ。本人に聞かないと分からないが、自分の責任を感じていたのは間違いない。ギリギリの所でやっている証拠だと思います。