セレッソ大阪が今冬、クラブOBで元日本代表のMF香川真司(32)に復帰を再要請することが30日、分かった。

来年5月までギリシャ1部PAOKとの契約は残るが、違約金を払ってもクラブのレジェンドに復帰を求める。1年前にもオファーを出したが、本人は欧州残留を決断。今回復帰が実現すれば、ドルトムント移籍前の10年6月以来、11年半ぶりになる。

香川はPAOKで9月12日の今季開幕戦に先発したのを最後に公式戦の出場はない。現地メディアは構想外などと報じているが、関係者によると、香川は現在、足の故障で試合に出られる状態ではないという。

来年3月に33歳になる香川へは、それでもC大阪は戦力になると判断。けがの治療やリハビリをサポートした上で、22年に完全復活の青写真を描く。かつてつけた背番号8も空いている。同学年のMF乾も今夏、約10年ぶりに復帰。若手と競いながら組織を活性化させている。

C大阪は8月末から小菊監督が就任。香川を高2の時にクラブにスカウトした恩人であり、C大阪復帰を促す材料になる可能性はある。クラブは香川の意思を尊重しつつ、復帰の熱意を伝えていく。