J1清水エスパルスが平岡新体制で生き残りを図る。5日は静岡市内で調整。平岡宏章監督(52)が、4日に解任されたロティーナ前監督(64)の後任として就任。2年連続でコーチから昇格する形での“途中登板”となった。「選手たちには犠牲心や一体感を求めたい」。現在リーグ16位で、降格圏17位以下との勝ち点差は「2」。J1残留へ必死にタクトを振るう。

昨季はピーター・クラモフスキー元監督(43=現J2山形監督)の後を受け、残り9試合の時点で就任した。初陣となった神戸戦(3○1)を白星で飾るなど、4勝2分け3敗。勝ち越しに成功した。だが、今季は残り4試合。20チーム中4チームが降格する異例のシーズンで、降格がなかった昨季よりもハードルは高い。平岡監督は「やるしかない。選手たちを信じている」と強調。主将のMF竹内涼(30)は「(監督交代には)責任と悔しさを感じている。もう1度立ち上がって戦わなければいけない」と決意を新たにした。

6日はホームで札幌と対戦(アイスタ、午後2時)する。準備期間は2日間と短かったが、指揮官は「セットプレーの部分を確認してきた」。4試合ぶりの白星を全力で勝ち取る。【古地真隆】