アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)圏の3位を目指す名古屋グランパスが、19位のベガルタ仙台に痛い引き分けで5位に後退した。

前半14分にFW柿谷のゴールで先制した。左サイド相馬からゴール前のFW前田がヒールパス。絶妙に詰めていた柿谷が、右足で押し込んだ。柿谷にとってJ1通算50ゴールの節目の得点となった。

しかし後半2分にあっさりと失点。マッシモ・フィッカデンティ監督(54)は攻撃的選手のカードを次々と切って勝ち越し点を奪いにいくが、及ばなかった。「あらゆる手で2点目を取りにいった。ほぼ試合をコントロールできたが、引き分けたのは残念」と無念さを隠さなかった。

柿谷は「お互いに目的がある中でいいゲームだったと思う」と話し、「勝ち点3を取りにいったが、出し切った試合展開なので次につなげたい」。自身の節目のゴールについては「名古屋にきて50得点目が遅かったので60、70と積み重ねられるように頑張りたい」と話した。

残り3試合。4位鹿島アントラーズと勝ち点差なし、3位ヴィッセル神戸とは5差。次節に神戸が勝てば、名古屋が引き分け以下で3位は消滅する。