J1ベガルタ仙台は23日、手倉森誠監督(54)の退任と原崎政人ヘッドコーチ(47)の監督就任を発表した。

仙台は20日のホーム湘南ベルマーレ戦で0-2で敗れJ2降格が決まっていた。手倉森誠監督はその際の会見で自身の進退については「クラブがどう判断するかというところです」と話していた。

原崎政人監督は27日のアウェー・アビスパ福岡戦から指揮を執る。

手倉森監督は08年に仙台の監督に就任。09年にはJ2優勝とJ1昇格を果たした。13年の退任後は16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)日本代表監督、18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会日本代表コーチを歴任。19年に長崎監督に就任し、今季から仙台の監督に復帰していた。

手倉森監督のコメントは以下の通り。

「このたび、監督を退任することになりました。震災から10年の節目の年、昨年ベガルタ仙台が苦しい状況に置かれた中、何とか力になれればと監督を引き受けさせていただきました。クラブの立て直し、昨年からの挽回とJ1残留を果たすべく力を注いできましたが力およばずJ2に降格させてしまい、大きな悔しさと責任を感じています。大変申し訳ありません。佐々木社長と共に、クラブ再建を誓い監督を務めてきましたが、J1残留を逃す事となり辞意を固めました。

残り2試合、スタッフと選手で来期につながる闘いを期待します。J2降格が決定した今、クラブ再建へ別の形で貢献して参りたいと思います」