前橋育英(群馬)はFW高足善(2年)の2試合連続ゴールで、鹿島学園(茨城)を退けた。

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負傷したエースFW守屋練太郎(3年)に代わって、前半終了間際にピッチへ。「アップもできていない状態で入った」というが、持ち味である“予測力”で試合になじんでいった。

後半17分、DF大竹駿(はやと、3年)の右クロスにダイビングヘッドで合わせて先制。一度は同点にされたが、後半39分には右クロスのこぼれ球をファーサイドで合わせて決勝点を決めた。

158センチと小柄で、中学生の頃から「予測」の大切さを説かれてきたという。「なかなか点を取れないまま選手権に臨んだけど、自信がつきました。ひと安心しています」。山田耕介監督(62)も「善は途中出場から、必ずと言っていいほど得点を取れる選手。どこが空いているか、どこにボールが落ちるか、考えながらプレーできる。偶然じゃなくて、狙ってプレーしている。ものすごくいい選手」と、その予測力を褒めたたえた。

1学年上の兄は、流通経大柏MF高足龍(3年)。準決勝まで勝ち進めば兄弟対決が実現するはずだったが、兄は29日の1回戦で敗れて、高校サッカー生活を終えていた。

弟・善は「小さい頃からのライバルであり、憧れであり、尊敬できる存在。ラインで兄にも言ったけど、お兄ちゃんのためにも優勝したい」と、兄の思いを背負って頂点へ駆け上がる。

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