セレッソ大阪のFW山田寛人(21)が28日、年明けにドイツ4部クラブへ練習参加したと報じられた件について説明した。本人は日本で過ごしており、完全な誤報だった。

ドイツの一部メディアが年明けに、山田がドイツ4部のヴッパーターラーSVボルシアの練習に参加し、練習試合ではアシストを記録したと報じた。同クラブは、C大阪のOBで元韓国代表FW黄善洪も在籍したことがある。

新型コロナウイルスの影響もあり、オフは日本で過ごしていた山田はこの日、キャンプ地の宮崎でオンライン取材に対応。苦笑いしながら「(記事になれば、みんな)信じるよな~」と切り出した。

「朝6時くらいに(ネットで)記事が出てて、たまたま起きてて、間違えられてるわ~と思って。でも、そんな、大ごとになるとは思ってなかった」としたが、その数時間後、別メディアも紹介したことで騒動が拡大した。

「一気に(周囲から)連絡がきて正直、返すのが面倒なくらい。分かっている人は行くわけないと思っていても、サポーターはびっくりしたと思う。(自分は)行ってないという一言だけ」

間違われた理由は謎だが、当時はC大阪のスタッフにどう真実を伝えればいいか相談したという。そして、自身のSNSで「行ってません」と、メッセージを掲載することになった。

3月に22歳を迎える下部組織出身の山田は、今季がプロ5年目。昨年8月に途中就任した小菊昭雄監督(46)から準レギュラーとして起用され、準優勝したルヴァン杯で5試合2得点などプチブレークした。一方でJ1では14試合で無得点に終わった。

「今年は点を取るパターンを増やしたい。自分がこれだけ身長(183センチ)があって、ヘディングでまったく点を取れないのはおかしな話。今年はヘディングで5点を取りたい。もちろんFWなので2桁は目標にしている」

J1通算34試合2得点。この2ゴールは期限付き移籍したベガルタ仙台で記録したもので、C大阪ではまだ決めていない。まずはJリーグで結果を出すことが求められている。