J2アルビレックス新潟のMF三戸舜介(19)がホーム開幕となる5日のレノファ山口FC戦で今季初ゴールを奪い、チームを勝利に導く意気込みをみせた。2日、非公開練習後のオンライン取材に応じた。強気なドリブルと、周囲とのコンビネーションで相手守備陣をこじ開けるプレーはすごみを増す。24年パリオリンピック(五輪)世代の若きアタッカーが、右サイドで輝きを放とうとしている。

「サッカーを楽しむ」がモットーの三戸が猛攻を仕掛け、ホームのファンを沸かすつもりだ。「早く1点取って勢いに乗りたい。サポーターにはゴール前での迫力を感じてほしい」と力を込める。

プロ2年目の今季は「5ゴール5アシスト」を最低ラインに設定。ウイング、インサイドハーフの位置から強気にゴール前に顔を出すことを意識する。「リキさん(松橋力蔵監督)は、選手の判断を尊重してくれる。積極性と意外性をどんどん出していきたい」。

開幕の仙台戦(2月20日、0-0)は後半途中出場も、前節大宮戦(同26日、2-2)はベンチ外だった。チームはMF本間至恩(21)の2アシストの活躍もあり、2点差を追いつき敵地で勝ち点1をもぎ取った。いい手本であり、ライバルでもある本間に対し「やっぱりすごい。試合の流れをガラッと変えた。自分もそういう選手にならないと」と気合を入れる。

山口戦は昨季引退した田中達也コーチ(39)が現役時代に背負った背番号14を継承してのホーム初戦となる。「偉大な番号で多少プレッシャーは感じるが、それを力に変えたい」。24年パリ五輪を目指すU-21日本代表入りの思いも強い。「活躍しないと声はかからない。試合に多く出て結果を残す」。【小林忠】