川崎フロンターレが意地を見せた。

0-1の後半ロスタイム。敗戦濃厚の中、左CKから相手GKがファンブルしたところを、途中出場のDF車屋紳太郎(30)が左足で押し込んだ。

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車屋はJ1開幕戦の2月18日の東京戦(等々力)で、右肩関節脱臼を負い、それ以来となる公式戦出場。「これまでけがで出られなかった時間が続いて悔しさもあった。そういう意味でもすごく迷惑をかけた気持ちもあったのでチームに勢いや、何かしらチームに影響を与えたいと思って試合に入った」とかみしめた。

後半42分からの途中出場だった。「ゴールシーンは、ラストプレーだったのは分かっていたので、キーパーが弾いたときには体が勝手に反応した。自分らしくないゴールだったなと思う。それまでチームメートが90分を通して、途中交代した選手もいたが、そういう選手たちの頑張りが押し込める時間やコーナーキックが増えたと思う。得点はそういう選手のおかげ。勝ち点1の意味は引き分けるのと負けるのでは短期決戦で残り5試合を戦う上で気持ち的にも変わってくるところもあると思います。勝ち点0と勝ち点1は違うのかなと思う」と振り返った。