「5連戦最終戦」を白星で締めくくった。J2ベガルタ仙台がアウェーでV・ファーレン長崎を2-0で撃破。0-0の前半26分、FW富樫敬真(28)が頭で先制ゴール。1点リードの後半ロスタイムにはMF気田亮真(24)が、左足でダメ押し弾をたたき込んだ。古巣相手にそろい踏みで恩返し弾を放ち、勝ち点3獲得に大きく貢献。連敗を阻止し、新潟、横浜FCと勝ち点差なしの2位に浮上した。次節は15日、ホームで金沢と対戦する。

仙台はアウェーで長崎に2-0で快勝し、4月23日からスタートした「勝負の5連戦」を4勝1敗と勝ち越した。今季はここまで9勝4敗2分け。新潟、横浜FCと勝ち点差なしの2位に浮上した。原崎政人監督(47)は「連戦といった中で、自分たちのサッカーをする時間が多くなかった中でも、最後まで必死に勝ち点3を取りに行った選手は、よくやってくれたと思います」とたたえた。

富樫がチームファーストシュートで均衡を破った。0-0で迎えた前半26分。DF内田裕斗(27)からの左パスに勢いよく飛び込み、最後はヘディングで合わせた。気迫と執念で先制点をもぎ取り、チームトップタイの5得点目をマーク。ストライカーとして攻撃の核を担い続ける。「5連戦最後の試合だったので、特別な一戦だったと思います。押し込むだけだったので早めに得点できたことは良かった」と振り返った。

気田も続いた。1-0で迎えた後半ロスタイムだ。敵陣ゴール前へ一気に駆け上がった。FWフェリペ・カルドーゾ(23)からパスを受け取り、相手DF陣を2人かわしながら、左足で放ったシュートは、一直線にゴールネットへと突き刺さった。富樫と気田の両選手が1ゴールずつ。古巣相手にそろい踏みで恩返し弾を放った。指揮官は「彼ら(富樫と気田)のこの試合に対する強い思いがあっただろうし、チームとしてもサポーターが足を運んでくれていたので、必ず勝ち点3を届けたい思いでやってくれた」と語った。

次節はホームに戻って、金沢を迎え撃つ。原崎監督は「内容はまだまだ上げていかないといけない。選手もまたしっかりと準備しながらやっていきたい」と足元を見つめながら戦う。