セレッソ大阪小菊昭雄監督(46)は10日、大阪市内での公開練習後に取材に応じ、6日のジュビロ磐田戦の後半終了間際、183センチのFW山田寛人(22)に緊急GKでの出場を打診していたことを明かした。

試合ではGKキム・ジンヒョンが、相手と激しい接触で負傷。その時点でC大阪は、5人の交代枠を使いきっていた。

そこで小菊監督や武田GKコーチは、途中出場していたストライカーの山田に、GK経験の有無を確認した。

山田はこの日、緊急GKを打診されたことに「マジか? という感じだった。GK経験はないですよ、と答えたけど…」と説明。

その場では、DF西尾と山田が緊急GKの候補になったものの、西尾が「俺がGKをやりますよ」と言ったそうで、山田は「(西尾は)いい後輩です」と、ホッとひと安心したという。

結局はキム・ジンヒョンは、左肩と頭部をピッチに強打しており、脳振とうの疑いで5人枠とは別枠の交代が認められた。

小菊監督は「できるだけ、最終ラインをいじりたくなかった」といい、センターバックの西尾ではなく、前線で出場していた山田が緊急GKの本命だったという。

後半途中に退場者を出していたC大阪は、多くのアクシデントを乗り越え、2-1のスコアで逃げ切った。小菊監督は「いろんなことが起こり、私自身も勉強になりました」と話した。

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