好調を維持するJ2ベガルタ仙台は13日、仙台市内で約2時間の練習を行い、明日15日のホーム・ツエーゲン金沢戦に向け、態勢を整えた。前節はアウェーで長崎を2-0で下し、「勝負の5連戦」を4勝1敗で終えた。原崎政人監督(47)は「(5連戦を4勝1敗とし)数字的には悪くないと思っていますが、1つ落としてしまったことは反省材料だと思っています。自分たちの距離感で、試合をやっていきたい」と話した。

精度の高さを求め続ける。この日はクロスからのシュート練習を重点的に行い、ダイレクト、ヘディングと本番を想定しながら調整した。原崎監督は「金沢さんに対して準備をしている。クロスの攻防が重要になってくる」と、勝敗のポイントを明かした。前々節の東京V戦で移籍後初ゴールを決めたDF名倉巧(23)は「疲労がたまってからの守備であったり、ゴールを決めきる精度の高さを上げていかないといけない」と修正点を挙げた。居残り練習では軽快な動きでゴール左隅へシュートを放つなど調子は右肩上がり。「コンディションは上がってきている」と実感する。

昨季はJ2長崎でプレーし、金沢戦でゴールも挙げている。「イメージは良い。自分のゴールが勝利につながるようにやっていきたい」と力を込めた。現在チームは首位新潟、3位横浜FCと勝ち点差なしの2位。結果次第では今季初の首位に立つ可能性もある。「良い準備をして、目の前の相手に全力を尽くしていきたい」と闘志を燃やした。【佐藤究】