J2ベガルタ仙台はアウェーで大宮アルディージャと対戦。4-2で勝利し、勝ち点35で単独首位に浮上した。

2戦連続フォギーニョ弾さく裂だ! 2-1で迎えた後半15分、4月のJ2月間MVPに輝いたMF気田亮真(24)のパスをゴール中央で大きく手を広げて待っていたDFフォギーニョ(29)が右足一閃(いっせん)。雨を切り裂く弾丸ミドルが相手GKの右手をかすめ、ゴール右に突き刺さった。フォギーニョは「イメージ通りのゴールで決められて良かった。守備を献身的にやった後にこういうゴールが生まれるのはうれしい」と笑顔を見せた。フォギーニョは前節の15日金沢戦で、来日2年目で初となるゴールを含む2ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献。2戦連発でチームを勢いづけた。

前半30分にはMF名倉巧(23)がDF内田裕斗(27)の左オーバーラップを右足ダイレクトボレーで先制。続く前半39分にはFW富樫敬真(28)が左CKからの折り返しを頭で決め、2-0。雨の中、大宮に駆けつけ、ゴール裏を埋め尽くした仙台サポーターを大喜びさせた。後半37分にはFWフェリペカルドーゾ(23)がダメ押しゴール。

ただ、守備には課題が残った。4-1の後半ロスタイムに失点。締まらない形で試合を終えたことに原崎政人監督(47)は「4点を取れたのは良かったが、ゲームの締め方に課題が出たので反省したい」と語り、「ボールを失っているシーンが多くて、(ボールの)取られ方がまだまだ悪い。もっと自分たちのペースでゲームをコントロールしていけるようにしていきたい」と改善を誓った。