J2ベガルタ仙台が、リーグ最少失点を誇る徳島ヴォルティスと2-2で引き分け、連敗を避けた。前節の千葉戦からスタメンを6人入れ替えて臨んだ今節、前半から多くの決定機を作った。前半28分、スローインからFW中山仁斗(30)が左サイドでボールを運び相手DFの股下を抜いて、ペナルティーエリアに進入。ラストパスにMF遠藤康(34)が左足を合わせたが、シュートは惜しくも枠外。そのわずか1分後、FW中島元彦(23)がハーフウエーラインから中央をドリブル突破。右足を振り抜いたミドルシュートも枠外に外れた。そのほか前半だけで5つのコーナーキックを獲得したが得点は遠く、0-0で折り返した。

後半23分、右サイドのクロスから徳島に先制点を許した。しかしその2分後、交代出場のFW富樫敬真(28)のクロスが相手DFに当たったこぼれ球を、DF内田裕斗(27)が押し込み、今季初ゴール。試合を振り出しに戻した。

後半34分には徳島にFKからチャンスをつくられ1-2と勝ち越しを許したが、仙台の足は止まらなかった。試合終了間際にペナルティーエリア内でDF真瀬拓海(24)が倒されPKを獲得。キッカーはFW皆川佑介(30)。シュートは1度相手GKにはじかれたが、皆川がこぼれ球を冷静に押し込み勝ち点「1」をもぎ取った。原崎政人監督(47)は「勝ち点3を取りに来たので結果的には残念ですが、このゲーム展開で勝ち点1を持ち帰られるというのは、最後まで選手がよくやってくれたからだと思います」と選手たちをたたえた。

得失点差で3位につける横浜FCが金沢と引き分けたため、互いに勝ち点「40」で順位は変わらず、仙台は2位を維持。次節はホームで横浜FCを迎え撃つ。上位対決を制し、再び首位街道を切り開く。