“3発劇勝”だ! 3位のJ2ベガルタ仙台が5位FC町田ゼルビアとの「上位対決」を3-2で制し、5戦ぶりとなる勝ち点「3」をつかんだ。0-0で迎えた後半7分、右CKから187センチのDFキム・テヒョン(21)が頭で先制となるJリーグ初ゴール。同33分にはFW皆川佑介(30)がヘッドで追加点。同37分にFW中島元彦(23)がダメ押し弾をたたき込んだ。次節は6日、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦する。

J初ゴールだ! 0-0で迎えた後半7分。右CKから中島がゴール前にボールを入れる。これにキム・テヒョンが反応。体勢を崩しながら、ヘッドでゴールネットへ突き刺した。「3発」の号砲を打ち鳴らすJリーグ初ゴール。5戦ぶりにチームを勝利に導く値千金の先制点。「今までヘディングでゴールを決めたことがなかったのですごくうれしいです」と笑顔で振り返った。

攻めの姿勢を緩めなかった。後半33分には右FKの流れから皆川がヘッドで追加点。同37分には中島がゴール前のこぼれ球を右足で沈めて3点目。前回対戦で0-3と完敗した相手に競り勝ち、大きな勝ち点「3」を手にした。試合後、原崎政人監督(47)は「セットプレーから2点取れたことは、トレーニングの成果が出たのかなと思います」と目を細めた。

一方、守備では後半40分、同ロスタイムと立て続けに失点を許した。指揮官は「最後バタついてしまって、2失点してしまったことがちょっと印象に残るようなゲームになってしまった。3点取った後に自分たちがスキを作ってしまった。しっかり見直し、改善していきたいと思います」と語った。

次節は6日、ホームで甲府を迎え撃つ。「前回は町田さんに負けているので、借りを返せたってところは前向きに捉えて、次に進んでいきたいと思います」と原崎監督。連勝で「J1昇格」争いに弾みをつける。