29日までに計9人のトップチーム関係者の新型コロナウイルス陽性者が判明した川崎フロンターレが、異常事態を勝利で飾れなかった。
前半だけで2失点。0-2の後半28分にFWマルシーニョを下げ、FW宮城、同33分にはMF遠野に代え、MF山村を投入。控えのフィールドプレーヤー2人を全て投入したが、1-3で敗れた。3人の控えGKは出番がなかった。
試合後、鬼木監督は「非常に難しい状況の中、サポーターが最後まで力強く応援してくださり、本当に感謝します。最初の早い時間の失点が響いてしまったな、と。それが最後までひっくり返すことまで出来なかった。こういう状況でしたけど、もっと出来たのでは。自分の力不足でした」と唇をかんだ。
この日のサブメンバーは5人のみ。その内、3人はGKで、控えのフィールドプレーヤーは2人という異例の事態で試合に臨んだ。キャプテンのDF谷口は「いろいろなスクランブルな状態で、毎日次から次に感染者が出る状態で、なかなか準備が難しい部分も正直あった」と厳しい表情だった。
スタメンは、ほぼ主力の中での戦いだったが、「いつも通りじゃないからこそ、いつも通りにやろうとするとうまくいかない。いつも通りじゃないことを頭に入れてやるべきだったかなと思う」と反省の言葉を口にした。
スタメン、サブのメンバーは以下の通り。
【スタメン】
<GK>
チョン・ソンリョン
<DF>
谷口彰悟
ジェジエウ
橘田健人
瀬古樹
<MF>
ジョアン・シミッチ
遠野大弥
脇坂泰斗
<FW>
家長昭博
マルシーニョ
レアンドロ・ダミアン
【サブ】
<GK>
丹野研太
安藤駿介
早坂勇希
<MF>
山村和也
<FW>
宮城天