Jリーグが、試合開催にあたる選手登録の規定を変更する議論を進めていることが10日、分かった。

現行はGK1人を含む13人が最低登録人数となっている。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、控えの人数がそろわないまま試合に臨むチームが増えている。7月30日には川崎Fの控えがGK3人を含む5人。浦和に1-3で敗戦した。またこの日のルヴァン杯では福岡の控えがGK2人、フィールド選手1人と、苦しい台所事情を強いられた。

試合の質を担保するにはフィールド選手の人数を確保することが必要で、現在は最低登録人数を15人にする案やフィールド選手の登録人数を増やす案が検討されている。すでに各クラブにもヒアリングが行われている。

ただし登録人数を増やせば、チーム内に感染者が出た場合に中止のリスクが高まる。リーグ戦は終盤に入っており、代替日程を確保するのは簡単ではない。不戦勝がタイトルや昇降格争いに大きく影響する可能性も出る。また現行ルールで苦境の中で試合をこなしたクラブもあり、不公平感は残る。チーム状況によっても意見が異なることから、Jリーグは慎重に議論を進めている。