アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝に向けた前日公式会見が21日に行われ、浦和レッズと対戦するBGパトゥム(タイ)の手倉森誠監督(54)が“戦闘モード”に入った。

前日20日の組み合わせ抽選で、22日午後8時から浦和と対戦することが決定。その直後には「浦和には“裏技”を出さないといけない」と軽妙なトークで笑わせていたが、この日はおなじみのダジャレは出さず。りりしい表情で意気込んだ。

「どうしても埼スタで試合をしたいという、選手たちの意欲がかなって、この場にようやく立てた。明日は思う存分、暴れるだけだなという気持ちになっています」

日本勢と韓国勢が有利と見る向きもあるが、そこにこそ勝機があると考える。「勝たなくてはいけないプレッシャーがあると思う。我々は新興勢力。アジアを底上げする威力を思う存分発揮して、Jリーグファン、日本国民に対してサッカーの可能性を示したい。タイ国民にBGがタイサッカーを引き上げていく覚悟を示していきたい」。

19日の傑志(香港)戦では4-0で勝利し、タイ勢9年ぶりの8強入り。さらなる躍進を目指して、ホームの浦和相手に戦うスイッチが入った。

「日本でのJリーグのチームとの試合なので、(選手の)モチベーションを上げようと考えていたが、思い浮かびすぎてミーティングが長くなるんじゃないかな」と、手倉森監督らしい一面もちらり。失うものはない。チャレンジ精神でぶつかりたい。