高知が、JFL昇格3年目にして鈴鹿から初勝利を奪った。前半12分にDF稲積大介(25)が先制ゴールを決め、後半にはMF田尻康晴(21)が加点。吉本岳史監督(44)は「最後までファイティングポーズをとり、ボールを追いかけてくれた」と選手に感謝した。

この日、スタンドを3305人のファンが埋めた。過去最多は1364人だったから倍以上になる。もちろん、背景にあるのは「カズ効果」。それを感じながらも、吉本監督は「3000人を超える人が集まってくれて、試合の結果につながった」と話した。

昨年オフ、高知もカズ獲得に名乗りをあげている。元日本代表MFで、C大阪のGMや日本協会で強化の要職を歴任した西村昭宏GM(66)は「戦力としてはもちろん、サッカーに取り組む姿勢は若い選手の手本になる」という。試合後にはカズに感謝。「ケガ明けで3連戦の中、よく試合に出てくれた。そういうところも、カズの素晴らしいところ」と絶賛した。

横浜FCでともにプレーした吉本監督も、カズに感謝した。「まさかJFLで対戦できるとは、本当に幸せなことです」と感無量な様子。横浜FC時代同様、この日も刺激を受けたようで「カズさんに認められるように、サッカー界を変えていけるような監督になりたい」と話していた。