ガンバ大阪のホーム試合で、年間を通じて活躍した選手に贈られる、日刊スポーツ制定「ミスターGAMBA黄金の脚賞」が、この日のホーム最終戦後に発表され、DF黒川圭介(25)が初選出された。

兵庫・明石市生まれで、大阪桐蔭、関大を経て今季がプロ3年目。左サイドバックのレギュラーに定着したホープで、ここまで28試合2得点と安定した働きをしてきた。

「これは自分だけがもらった賞ではない。いろんな人に支えられ、取れた賞です」と黒川。同じポジションの元日本代表、33歳藤春からアドバイスを受けるなどし、今季は急成長した。

この日のFW食野の先制点は、左サイドからの黒川のパスが起点になった。左足で中央付近のMF山本悠に縦パスを通し、決定機へと展開した。

「相手の陣形が崩れていて、少し外に出すそぶりをして(山本悠がいる)中に入れ、ビッグチャンスになった。自分が起点になれたのはよかった」

前半だけで2本のシュートを放つなど、推進力を生かした攻撃参加は、残留争いをするG大阪の中で大きな武器になっていた。

今後は「狙いたい」という日本代表が目標だ。「その前にチームの順位を引き上げたい」。

この日の勝利で自動降格圏の17位を脱し、残留圏の15位に浮上。次の鹿島アントラーズとの今季最終戦に勝てば、自力でのJ1残留が決まる。背番号24は「勝って決めるのが一番」と、今季初の3連勝でシーズンを締めくくるつもりだ。