連覇を狙う静岡学園は2-1で東海大静岡翔洋に辛勝した。4強入りを懸けた準々決勝は来月3日に行われる。

◇静岡学園2-1東海大静岡翔洋

王者が苦しんだ。前半39分、静岡学園MF福地瑠伊(るい、2年)が先制点を挙げたが、後半4分にPKで1-1の同点にされた。勝ち越せない時間が続き、延長戦突入が濃厚だった同38分、MF寺裏剣(つるぎ、3年)がようやく得点。初戦を突破した。前半にチームで8本のシュートを放ったが、後半は寺裏の2本だけ。高校最高峰のU-18プレミアリーグの強豪が、県Bリーグの翔洋の守備にてこずった。

寺裏は「無理やりドリブルで突っ込んだので、得点の場面は、あまり覚えていない。気持ちで入れました」と振り返った。1点差の辛勝には「後ろからつなぐ静学らしいサッカーができなかった。次はしっかり準備したい」と反省した。

川口修監督(49)は「中盤でボールを支配できなかった。課題が初戦で出たのはよかった」と前向き。3年ぶりの全国優勝を目指し、県内屈指のチーム力を磨き続ける。【山口昌久】

◇富士市立3-1飛龍

富士市立FW山藤大夢(ひろむ、3年)が2得点に絡み、3-1で飛龍との東部対決を制した。1-1で迎えた後半37分、左サイドを突破し、左足で決勝点。2分後にはCKのキッカーを務め、相手のオウンゴールを誘発した。次戦は王者静岡学園と対する。2019年の県大会決勝で敗れた相手とのリベンジマッチだ。山藤は「チャレンジャー精神で挑んで勝ちたい」と強豪撃破を誓った。

◇浜松開誠館3-0日大三島

浜松開誠館が4年ぶりの王座奪回に向けて、白星発進した。3-0で日大三島に快勝。後半18分にチーム2点目のゴールを決めたMF前田康尋(やすひろ)主将は「初戦で緊張も見えたが、全員が集中していた。まずは勝てたことがよかった」と振り返った。次の清水桜が丘戦に向けて「もっと積極的なサッカーを見せて、力を出し切りたい。あと残り3試合です」と頂点を見据えた。