J1京都サンガは2日、京都・城陽市内で練習を公開した。W杯カタール大会に臨む日本代表のメンバー発表から一夜明け、曹貴裁監督(チョウ・キジェ、53)は選手へ激アツのメッセージを伝えた。

「昨日、(W杯メンバー)発表があって、本気で悔しいと思っている選手が、ここに何人いるのか!」

5日のJ1最終節・磐田戦(アウェー)を残し、プレーオフにまわる16位にいる京都からは選出はなし。メンバー入りの候補に挙がる選手も見当たらない。

それでも同監督は、湘南を率いた当時に指導した2人の名前を出しつつ、こう語った。

「(遠藤)航もそうだし、山根も入団した時に、そういうステージ(W杯)に立てるとは想像もしていなかったと思う。(現在の京都の選手も)まだそのレベルには達していないのなら、何とかJ1に残して、その権利を勝ち取れるようにしないといけない」

この日の練習後には、選手の居残り練習に付き合い、トラップした時のボールの置き所を細かく指導した。

「ボールを持つ時に、シュートを打つという意識で持つ。こぼれ球をシュートに持って行く。ファーストチャンスで決める準備をしないといけない」

磐田に勝てばJ1残留の希望がつながる。

グラウンドで選手との対話を続け、曹監督が引きあげたのは1番最後だった。【益子浩一】