いざ、初見参! 今季からJ2に参戦するいわきFCが14日、福島・いわき市内で約2時間の公開練習を実施。藤枝とのホーム開幕戦(18日、いわきG)に向け、臨戦態勢を整えた。

昨季は圧倒的な強さでJ3を制し、満を持して新境地へ乗り込む。目標は「J2優勝」。村主博正監督(46)は「とにかく、目の前の1試合を全力で戦う」と決意表明した。

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「J2初陣」を18日に控え、村主監督が率直な心境を明かした。

「選手たちのプレーを見ていても、みんなが楽しみにしている。みなさまの力があって開幕を迎えられるので、感謝をプレーで表現して勝ちたい」

迎え撃つ藤枝とは、昨季J3で2度対戦して1勝1分け。同じJ2昇格クラブとの一戦になるが、相手を意識することはない。「1年を通して自分たちのやるべきスタイルがある。そこを突き詰めることが大事。相手どうこうよりも、我々は何者なのかを突き詰めてやっていきたい」と意気込んだ。

チームは順調な仕上がりを見せる。「今できることの中で選手もスタッフも、みんなでやっている。十分、積み上がっていると思います」と手応えを口にした。鹿児島キャンプ(1月29日~2月3日)では、J1クラブとの練習試合で明確な課題も浮かび上がったという。「攻守で課題も見つかった。急には選手も成長しないし、良くもならない。日々のトレーニングで1年を通してやっていく」と長期的ビジョンを描く。

シーズンは長丁場。開幕戦はあくまで42試合分の1と捉える。「開幕戦だからみんなが浮足立っているかと言えば、そうでもない。とにかく目の前の1試合を全力で戦いたい」と力を込めた。見据える先はただ1つ。「J2優勝」。クラブ創設初となる舞台で、新たな「いわき旋風」を巻き起こす。【佐藤究】