J3福島ユナイテッドを運営する「AC福島ユナイテッド」と福島市が2日、同市役所で包括連携協定を締結した。

同市は、07年にクラブの支援を表明。ホームタウンとして練習場を提供するなどの協力をしてきた。今回の協定締結により、両者の関係をより強固なものとし、スポーツ振興や地域活性化などの8項目で「スポーツによるまちづくり」を推進していく。木幡浩市長(62)は「両者の取り組みで(福島の)ファンが増え、後押しすることでJ2、J1へと昇格する。それが我々の喜びになり、街が元気づくウィンウィンの関係を築きたい」と力を込めた。

クラブは、14年から県内の農家と連携。選手やスタッフが農作物を育てる「農業部」の活動が注目を浴びている。鈴木勇人社長(50)は「まだまだ我々は小さいクラブで認知度も少ない。スタジアムに多くの市民の方に足を運んでいただくきっかけにつながれば」と締結の効果に期待する。

Jリーグ参入10年目となる福島は5日、アウェー今治戦から今シーズンがスタート。同市での19日のホーム開幕戦で宮崎を迎え討つ。木幡市長は「いろいろな環境が整い、J2に昇格できる環境になっていると思う。ワクワクする試合、活躍でJ2への道を切り開くシーズンにしてほしい」と期待を寄せた。プレーと結果で、支えてくれる街に恩返しをする。【相沢孔志】