泰然自若の構えだ! 3戦ぶりの勝ち点「3」を狙うJ2ベガルタ仙台が16日、市内で約2時間の公開練習。19日アウェー、ザスパクサツ群馬戦(正田スタ)に向け、調整した。伊藤彰監督(50)は「先制点が絶対に必要になってくる。どこで数的有利をつくっていけるか」と勝利のポイントを挙げた。この日は攻撃中心のトレーニングで、ゴールまでのイメージを膨らませた。

焦らずにチームを熟成させる。今季は4試合2失点と堅守が光る一方、2得点と得点力不足が不安視される。それでも指揮官は「(攻守の)バランスは難しい。ひとつひとつ積み上げてやっていくしかない」とどっしりと構え、先を見据えている。開幕4戦で1勝1敗2分け。小出悠太主将(28)は「最後、どこに立っているかを意識している。焦りはない」と語り、シーズンは42試合の長丁場と捉えている。

誰よりも先頭に立ってチームを「J2優勝、J1昇格」に導く。今季から新加入。仙台1年目で「主将」を務める。19年、前所属の大分で務めて以来の大役に「まだ慣れていません」と明かしたが、「責任感や緊張感を持って、率先して先頭に立って何でもやっていきます」と決意を新たにした。

前節はホームでいわきに今季初黒星。優勝争いのためにも、連敗は阻止したい。「全員で(攻撃の)狙いを持ちながらやれている」と手応えを口にした小出。今季2勝目をつかみ、上位進撃へ大きな弾みをつける。【佐藤究】