高円宮杯U-18サッカープレミアリーグが1日に開幕する。

高校年代最高峰の同リーグは東西各12チームに分かれてホーム&アウェーのリーグ戦で頂点を争う。WEST(西地区)の県勢は磐田U-18と静岡学園が所属。昨季3位の磐田U-18は2日の開幕戦で米子北(鳥取)と対する。FW船橋京汰(3年)は毎試合1得点以上を目標に掲げ、チームを初優勝に導く決意を示した。

磐田U-18はエースの船橋が引っ張っていく。2年生だった昨季はリーグ戦で10得点をマーク。最終学年となった今季は「20得点以上が目標。毎試合1得点以上はマストだと思っている」と力を込める。

持ち味は背後への抜け出しと両足のシュート精度。今年2月に参加したトップチームの鹿児島キャンプではひときわ存在感を放った。J2いわきとの練習試合で1得点。流れの中から奪った会心のゴールで自信を深めた。キャンプ中の練習でも積極的なプレーでアピールし、「自分もやれる感触は得られた」と充実した日々を送った。

「同僚」からも刺激を受けている。昨季までチームメートだったFW後藤啓介(17)は今季からトップチームの選手としてプロ契約を結んでいる。一足先にプロデビューを飾った同級生はJ2で3得点。船橋は「負けてられない」とライバル視した。自身もトップチームの公式戦に出場できる「2種登録選手」となり、「チャンスをもらえれば結果は出せる」と、さらなる高みを見据えている。

開幕戦の相手はプリンスリーグから昇格してきたチーム。実力は未知数だが、「自分たちのサッカーをすれば必ず勝てる」と勝利だけを見つめた。今季は藤田義明新監督(40)が就任。昨季からのスタイルを踏襲しながら、シンプルにゴールを目指す動きも求められている。「常にゴールは狙っていきたい」と船橋。チーム目標のリーグ制覇に向け、貪欲にゴールを目指し続ける。【神谷亮磨】