セレッソ大阪のMF上門知樹(うえじょう・さとき、26)が11日、7日の鹿島戦(ヨドコウ)で人生初の一発退場処分を受けたことを反省した。この日の公開練習後、取材に応じた。

後半開始から途中投入された上門は同26分、競り合いに対し、左足を高く上げて鹿島DF常本佳吾(24)の顔面に当ててしまった。「著しく不正なプレー」でレッドカードが示され、1点を追っていたC大阪は0-1でそのまま敗れた。

上門は沖縄・与勝高、FC琉球、ファジアーノ岡山を経て、22年にC大阪入り。アマチュア時代を含め「初めての退場だった」という上門は「(相手は)唇が切れて、やってしまったことへの申し訳なさ…選手を傷つけてしまった。自分は後半から入って(負けている状況で)退場という形になったので、チームにも申し訳なかった」と素直に謝罪した。

今季は8試合目で警告を含めて初のカード。昨季も18試合で警告は1度だけだった。技術力が高く、ドライブシュートが得意。クリーンなプレーを信条にしている上門にとっては、意図しない、思わぬ形で足が高く上がってしまったようだ。

試合直後、上門は鹿島の控室を訪れて直接、常本に謝った。さらにSNSで改めて、本人に謝罪し、返信もあったという。

この退場で次節14日のアウェー京都戦は出場停止処分になった。「1回休んで次に頑張ります」。C大阪の得点源は心から反省した上で、次へと気持ちを切り替えていた。