横浜FCのFW伊藤翔(34)が、横浜FCのJ1通算100得点目へ名乗りを上げた。チームは19日、川崎フロンターレ戦(20日、ニッパツ)に向け横浜市内で調整した。

チームは07年の開幕節で久保竜彦が横浜FCのJ1での1号を決めてから99得点を積み上げ、100得点まであと1点に迫っている。川崎F戦は今季6得点のエースFW小川航基(25)が累積警告で出場停止。伊藤が先発のチャンスがある中で、横浜FCの記念すべき得点チャンスが巡ってきた。

伊藤は「今、聞いちゃったので頑張りたい気になっている。そんなチャンスなかなかないので。目の前にチャンスがあるなら、結果を残して。クラブ、サッカーの歴史に自分の歴史が刻まれるように頑張りたい」と意欲を見せた。

昨季は3バックが主体だったが、今季は4バックで挑み、開幕から10試合未勝利と大きく出遅れた。だが、5月3日のアルビレックス新潟戦から3バックにシステムを戻して勝利。前節の柏レイソル戦にも勝利し、今季2勝目で最下位を脱出した。伊藤は「勝てるようになった要因の1つが、システム変更。選手の中では大きくて、守備、攻撃での立ち位置が分かりやすくなった。4バックの時より守るスペースが少なくなって、引き込んだ時にボールにアタックしやすい」と話す。強豪の川崎F戦へ「体も頭も疲れる試合になる」と想定し「向こうのやりたいリズムをずらしてじらすみたいな戦い方が妥当なのかなと。そういう試合はおもしろい」と心待ちにした。