京都サンガが敵地で1点を守り切り、通算3勝2敗の勝ち点9でE組首位に浮上した。リーグ戦は4連敗中だったが、1次リーグ突破に王手をかけた。

殊勲はリーグ戦で控えGKの太田岳志(32)だ。後半、決められれば同点という相手PKを残した左足で阻止した。

「プロに入ってPKを止めたのは初めて。大学(大阪学院大)以来かな」と振り返り、「危ない場面もそこまで(多く)なかった。仲間に感謝したい」と無失点試合を喜んだ。

リーグ戦では今季1試合出場のベテランは、ルヴァン杯ではこの日で3戦連続の先発で貢献した。

試合は前半19分、FW木下康介(28)が先制PKを決め、後半に守護神がPKを止めるという展開。アグレッシブな守備で、相手に決定機をほとんどつくらせなかった。

後半40分に途中投入された主将のMF川崎颯太(21)は「(自分たちは)スキがなかった。これが京都の戦い方。スタイルが染みついている。より競争が激しくなる」と、控えの活躍で選手層が厚くなったチーム状態を歓迎した。