鹿島アントラーズは、セットプレーからの1発を守り切り、柏レイソルに競り勝ち、1次リーグ突破へ望みをつなげた。

キックオフ直前に、FW知念慶が左足を負傷し急きょ、MF藤井智也が先発に。スタンドにいたMF松村優太がベンチ入りするアクシデントがあった。松村は「ベンチ外」が急きょ、途中出場し前線で存在感を発揮した。

当初はベンチ外で、午前中はチーム練習に参加。居残りでスプリントと筋トレもやっていたという。練習後は昼寝して、チームの応援のためスタジアムに入った。スタンドで着席していたところ、岩政監督がスタンドに向かって手で松村の背番号「27」と表示し、他のベンチメンバーも「27」の合図。そこで自分の出番だと気付いた。

松村は「あっ、オレだと。昼寝して帽子かぶって髪がボサボサでしたけど、取りあえず行くしかないと」。実は松村はプロ1年目でもベンチ外から急きょ、ベンチ入りした経験があった。

松村は「午前中のスプリント練習でギアが入っていた」。ただ、相手GKとの1対1を仕留めることができず「決定機で決めていれば完璧でしたけど…。現状の今の自分を現している。抜けだし、トラップまでは完璧だった。試合をおうごとに良くなると思う。すぐに試合が来るし、続けていくことが大事」と前を向いた。