堅守速攻が光るチーム同士による上位対決は、ホームの名古屋グランパスが、セレッソ大阪に逆転勝ちした。

試合は早々に動いた。前半4分、C大阪は右MFに入ったカピシャーバ(26)が右サイドでドリブルで仕掛けると、その流れからDF山中亮輔(30)がシュート。名古屋DFにブロックされるが、これを拾ったカピシャーバが左足でゴール右に突き刺した。

カピシャーバのJ初ゴールとなる先制点で、アウェーチームが先手を取った。

しかし、その後は名古屋が速攻から良い形を作り、一気にひっくり返す。迫力ある攻撃でC大阪ゴールに迫る場面を増やすと、同21分にはFW永井謙佑(34)がゴール前に浮かせたボールに、右から中央に入り込んだMF和泉竜司(29)が左足で決めた。

同点として勢いを得た名古屋は、同31分にFWマテウス・カステロ(28)の左CKから、最後はDF丸山祐市(33)がジャンピングボレーで押し込んで逆転。同43分には、ハーフウエーライン付近から高速ドリブルで右サイドをドリブルで突き進んだマテウスが、そのままゴールに向かって左足で3点目を決めた。

後半に入っても両軍カウンターからチャンスを作ったが、スコアは動かず。より持ち味を発揮した名古屋が、3連勝で3位をキープした。

後半開始時にGK含む3選手を交代して挽回を図ったC大阪は、リーグ戦初出場となったGKヤン・ハンビンの好セーブもあって追加点は許さなかったが、前半の3失点が響いて4試合ぶりの敗戦。攻撃面でも名古屋の守備を崩しきれなかった。