浦和レッズは鹿島アントラーズとスコアレスドローに終わった。浦和は前節サンフレッチェ広島戦から中3日。対する鹿島は5月27日の前節サガン鳥栖から中7日の準備期間があった。前半は鹿島に押された展開だったが、後半に選手を入れ替えながら押し返すも、勝ち点3を手に入れることができなかった。

浦和のエースFW興梠慎三(37)は、鹿島でプロ生活をスタートさせ、鹿島の岩政監督とはともにプレーしていた。岩政監督は、興梠を「同志」と表現している。

試合後、興梠は岩政監督に「後ろのつなぎ、うまかったよ」と話したことを明かし「苦戦しました。いいチームでしたね」と振り返った。続けて「鹿島は伝統あるチームですし勝ち方を知っているので難しい試合になるなと思っていた」とし「相手のつなぎがうまくて前でプレスかけることができなかった。0でいけば後半は、スペースも空いてくるかなと思ったけど、やはり鹿島は強かった」と岩政監督率いるチームを称えた。

シュート数は鹿島の9本に対し、浦和は7本。大きな決定機は少なかった。興梠は「もっとチャンスを多く作らないと点が取れない。もっと突き詰めていきたい」と話し「今、負けがなく勝っている試合が多いけど、優勝するためには運だけでは優勝できない。チームとして、チームの出来、内容が良くないと優勝できない。質の部分、一人一人の質を挙げないと」と課題を掲げていた。