通算5度の優勝を誇るJ1屈指のタレント軍団、ガンバ大阪が、3カテゴリー下の日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCに敗れ、まさかの初戦で姿を消した。

G大阪は、8大会ぶりの日本一を目指したが、前半だけで2失点。後半はFWジェバリら主力を投入も、ミスが多く、結局、DF三浦の1点に終わった。ホームで屈辱を味わった。

ホームでブーイングを浴びたダニエル・ポヤトス監督(44)は「責任者として申し訳ない」と謝罪。前半にカウンターから2失点し「入りのところで失点したのが響いた」と悔やんだ。

リーグ戦では今季初2連勝で最下位を脱出したばかりだった。

8大会連続の出場となる高知は、高知県初のJリーグ入りを目指して16年に誕生したクラブで、JFLは今季が4年目。最短で来季のJ3昇格が可能で、現在のリーグ戦は3勝3分け3敗で全15チーム中10位にいる。 現役時代、横浜FCなどJリーグでプレーした就任2年目の吉本岳史監督(45)は「歴史に新たな1ページを刻めた。厳しい練習を積み重ねてきたから」。アマチュア主体のチームでプロ契約は5人のみ。リーグ戦の勝利給は1万円にも満たない。先制点を挙げたFW小林心はホームセンター勤務。「本当に勝った…まだ、実感はない」と話していた。