J1北海道コンサドーレ札幌はJ3相模原(神奈川)を3-0で退け、3年連続の3回戦進出を決めた。3日の柏レイソルとのリーグ戦から、累積警告で次節サガン鳥栖戦が出場停止のFW菅大輝(24)をのぞく10人を入れ替えた。総力戦で臨み、先発したFWキム・ゴンヒ(28)は、4月23日のアビスパ福岡戦での左膝負傷などから約6週間ぶりに公式戦に復帰しフル出場した。後半8分、こぼれ球を押し込み、先制点を奪った。「まずは勝つことを第一に考えて試合に入った。菅選手がいいクロスを上げてくれた」と振り返った。

後半17分にはMF深井一希(28)が追加点。昨年9月に右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大ケガを負い、リハビリを乗り越えた不屈の男が今季公式戦初得点を挙げ、復活を証明した。

後半32分には、2種登録のMF菅谷脩人が16歳5カ月13日のクラブ公式戦最年少出場。直後に途中出場のFW中島大嘉(20)が3点目を挙げ、後半42分には43歳のMF小野伸二が今季公式戦初出場。若手、ベテランが融合し、チーム全体で勝利に向かった。

相手の戸田和幸監督(45)はペトロビッチ監督(65)が広島を率いていた時の選手。「監督同士で戦えたことをうれしく思う。名誉なこと」と喜んだ。後半32分までプレーした深井について「あれだけのケガをして、再びピッチに立ち、誰よりも走り、戦う姿勢を見せてくれたことがうれしい」とたたえていた。【保坂果那】