モンテディオ山形がリーグ戦での「みちのくダービー」を約13年ぶりに制した。4-1でベガルタ仙台を撃破。

FW藤本佳希(29)が自身初という4ゴールでヒーローになった。順位は仙台を一気に抜き去り、9位に浮上した。

山形が完勝した。前半5分、藤本が同ダービー2戦連発となる先制弾。相手GKのパスを右足でカットし、そのままゴールに流し込んだ。1点リードの同40分には、MF南秀仁(30)のパスに反転して左足を振り抜き、2点目を奪った。後半9分、FW国分伸太郎(28)の右クロスを右足で合わせ、ハットトリックを達成。同13分にはヘディングで4点目を沈めた。

この一戦はチーム最多11得点のMFチアゴ・アウベス(27)が欠場したが、藤本がその穴を完璧に埋めた。藤本は4ゴールに「出来すぎだともちろん思っていますが、サポーターの皆さんが素晴らしい雰囲気をつくってくれて、いろんな人が取らせてくれた4点でした」と振り返った。

山形側から見たJリーグ公式戦での「みちのくダービー」は、試合前時点で通算8勝15分け18敗と大きく負け越し。リーグ戦に限ると、仙台戦勝利はJ1時代の10年7月17日までさかのぼる。約13年ぶりにライバルから白星を挙げたことに加え、仙台を計6季(14~19年)率いた渡辺晋監督(49)にとっては、古巣戦初勝利となった。