鹿島アントラーズは1-2の後半ロスタイムにMFアルトゥール・カイキのPKで追いつき、土壇場で勝ち点1を手にした。1-2の後半39分。鹿島の岩政大樹監督はDF植田直通を前線に上げ、DF昌子源を投入。植田がペナルティーエリアでヘディングシュートを打った際、相手のDFの足を頭部に受け、VARの末、PKを獲得。これをカイキがしっかり決めた。

植田はまぶたの上を出血し、バンテージで止血。ピッチ外で治療を受けた後、カイキの得点を見届けると大きくガッツポーズをした。試合後、シュート場面に「体ごと押し込むことしか考えていなかった。そこがPKの獲得につながったので良かった」。痛々しい傷も「慣れてるんで大丈夫です」と植田節が飛び出した。勝ち点3は取れなかったが、粘って勝ち点1は手にした。「ポジティブに考えるしかない。今日引き分けたことを、これから教訓にしないといけない。前半2失点は自分の責任を感じている。湘南の狙いをマネジメントしないと行けない部分があった。そこは自分の責任」と、2失点への反省を口にした。