北海道コンサドーレ札幌はアウェーで名古屋グランパスに1-1で引き分け、2試合ぶりに勝ち点を手にした。

後半5分に先制されたが、同21分にFW菅大輝(25)からのクロスをMF小林祐希(31)が押し込み、同点に追いついた。4試合ぶり先発で、3月18日G大阪戦以来の今季3ゴール目を決めた小林は「勝ってないから何も意味ない。勝ち点2を失った」と冷静に振り返った。

相手のシュート3本を上回る8本を打ち、CKは9本あり、逆転できそうでできなかった悔しさが勝った。チームは万全な状態の選手を18人そろえられず、まだ全体練習に完全合流していないケガ明けのDF西野や特別指定の大体大MF木戸を急きょベンチに入れて臨んだ。そのため、厳しいチーム状況で手にしたドローにペトロビッチ監督(65)は「思ったより自分たちのやりたいことができた」と評価した。

試練は続き、次節はMF宮沢裕樹(34)、荒野拓馬(30)、DF岡村大八(26)の3選手が累積警告により出場停止。杭州アジア大会U-22日本代表DF馬場晴也(21)も不在。それでも指揮官は「逆境を跳ね返せる選手たち」と期待していた。

【動画】札幌の見事なパスワーク 素早く、細かく、正確につないで最後は小林祐希が同点ゴール